「夫婦鶴と花の和風リングピロー」
友人が結婚することになり、リングピローを作って欲しいと頼まれたのが、かれこれ半年以上前のこと。
ついに日の目を見るハレの日がやってきました。
大事な結婚式で使う小道具を私にぜひにと頼んでくれてとても嬉しかったので、気合を入れて作りました。
神前式なので和風。リングピローなんてこれまで縁がなかったのでいろいろ画像検索なのでイメージ作り。
洋風もいいけれど、和風のリングピローの方が艶やかで私好み。
一応、友人からはこんなのがいいなと参考写真なんかを送ってもらいましたが、案の定、いろいろデザインを考えているうちに全然違うものになりました。
友人からのリクエストで残っているのは、箱型であることと鶴がいることだけという。
最初から希望とは全然違うものになると思うと宣言しておいて良かった。
和風リングピローを作るにあたって、今までやったことのないことにたくさんチャレンジすることになりました。
カルトナージュ、水引細工、つまみ細工と、どれもまったく初心者。まずはそれぞれの教本を頼りに試行錯誤。
リングピローの材料は主にちりめん(白、赤など)で、飾りに金色の水引、パールビーズなどいろいろです。
色は紅白以外にはないと思っていたので、色彩イメージはすぐにまとまりました。
【箱作り(カルトナージュ)】
まずはカルトナージュの手法で箱作りから。
縁起がいい八角形がいいなと思い、厚紙に図案を描いて組み立て。
ぶっつけ本番でやるには八角形って難易度高すぎじゃない?!って作り始めてから気づきました。
箱作り上げるのに白のちりめん300×300mmの布3枚使いました。
ちりめんを貼るにあたって、ボンドをつけすぎると染みて乾いても目立ちます。なるべく水分を少なく薄く伸ばしながら貼るのがコツのようです。
蓋にはキルト芯を入れて少しふわっとさせています。
丸一日かけて一気に作りました。初めての割には結構キレイにできたんじゃないかと思います。
白いのでうっかり汚さないように注意です。
【ピロー部分(箱内側)】
指輪を置く部分は鶴にしようと決めてました。
友人が鳥好きというのと、鶴は愛情深く夫婦円満の象徴で縁起がよく結婚式にぴったりだと思ったので。
ちりめんで折り鶴を作るのには苦労しました。どうやって作ったかは「ちりめんで折り鶴を作ってみよう(試行錯誤)」を参照してください。
箱を作るのに使った白ちりめんの端布で作っています。
指輪を首にかけるにあたり、そのままだと取りづらいかなと思ったので水引で作った花をストッパーとして首にかけました。
ほぼ同じサイズに見えますが、鶴のサイズは右の方をやや小さくしてあります。夫婦鶴です。
羽と羽を合わせて手(羽)を繋いでいるように、お互いを見ているように配置したかったのでこのような八の字置きになりました。
赤座布団は実はちょっと失敗して、サイズが小さくなってしまったので急きょ周囲に白縄をつけてサイズ調整しました。
【花飾り(箱外側)】
箱の外側はウェディングケーキをイメージして飾りました。
つまみ細工で作った花やもこもこアクセサリー材や水引、金と赤のロープなどを使っています。
ケーキ風に見せるため、桜模様のピンクのリボンを蓋の境界に貼ってみました。
バランスよく配置するのが難しく、何度も試行錯誤しました。
やったことないことばかりでしたが、これをきっかけに他のカルトナージュやつまみ細工の作品づくりを始めることができました。
友人の結婚式で使われているのを見て感無量でした。
鶴の番のように末永く仲良く幸せであれ!
以下、追記。
後日、友人がプロが撮ってくれたリングピローの写真送ってくれました。
すっごい綺麗。やっぱりプロってすごいですね。なんか自分の写真のものより高級に見える気がします。
写真って重要だなと思った1枚でした。
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