「金沢21世紀美術館 “池田学展 The Pen 凝縮の宇宙”を見た話」


かの有名なプール見たさに金沢21世紀美術館に行きました。
何の展示をやっているのか事前に何も調べないで行ったので、チケット買ってから「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」という展示をやっていることを知りました。

お恥ずかしながら、池田学さんを存じ上げず「The Penってどういうこと?ペンで作ったオブジェ(物理)とか?」と思いながら展示室に入って、びっくり。
一目惚れしました。
本当に最初の一枚の作品で惹きこまれたのは初めてです。

驚くほどに細かい。書き込みが尋常じゃないぐらい緻密で精密。圧巻です。
The Penってペンとインクで描かれてるって意味だったんですね。オブジェ(物理)とか思って申し訳ありませんでした。

遠目で見てはよくわからないのですが、近くで見ると隠し絵みたいに隅々までいろいろ書き込まれていて見ていて全然飽きません。
「あ、パンダ!」とか「ここに亀いる」とか、ウォーリーを探せみたいな遊び心をくすぐられる作品が多いです。
余白は余白として残しつつ、描くところはとにかく細かくみっちり詰まってる感じ。
自然や動物をテーマにした作品が多くて、近代科学(機械とか)が自然に飲み込まれているような絵も多く、世界観も興味深いです。

最初は黒一色から始まり、途中からカラーインクで描かれた作品になっていきます。
インク画がこんなに美しいものだと初めて知りました。
平日だったので修学旅行か遠足の学生さんがいたぐらいで、空いていたので時間をかけて一枚一枚じっくり見て回りました。
立体平面問わず細かいものが大好きな私にはぴったりの展示でした。

中でもちらしにも使われている「再生」がとても気に入りました。
沈船?がモチーフなので、いろんな海の生物が書き込まれてて、コーラルリーフも鮮やかで綺麗だし、海好きにはたまりません。

他にも動物や鳥を描いた作品が展示されていましたが、思わず写真??と思うほど毛並みとかリアルです。
絵が上手い人って何を描いてもすごい。観察力と再現力・表現力が半端ないです。

もはや最初の目的のプールがどうでもよくなるぐらい夢中でした。

池田学展お土産

「誕生」の一部を切り取ったクリアファイル。お土産

ふらりと立ち寄った美術館で新しい出会いがある。たまには美術館や博物館にも行ってみるべきだなと思いました。良い刺激になります。

金沢21世紀美術館では7月9日(日)まで展示しているそうです。
そのあと2017年9月27日~10月9日まで日本橋高島屋での展示もあるとか。期間短いから混みそうだけどもう一度見に行こうかな。


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