「伊豆稲取・雛のつるし飾り(俵ねずみ)作り体験講座」


高校時代の友人たちと自称「ものづくり部」を立ち上げました。現在部員は3人。
モノづくりが好きな面子なので、合宿と称して旅行にしては黄八丈織ってみたり、とんぼ玉作ってみたり体験活動をしています。
今回はつるし雛飾り。華やかな雛飾りも見たかったし、作る体験もできるということで行先を決定しました。

伊豆稲取はつるし雛の発祥の地なのだそうです。
桃の節句に手作りの人形をつるして飾り、子どもの無病息災を願う飾りで、飾り一つ一つに意味がちゃんとあります。

例えば、桃は邪気・悪霊を払い、延命長寿を意味するものだったり、猿は厄がさる、フクロウは不苦労など。
面白いのは唐辛子。虫よけの効能で、可愛い子に悪い虫(男)がつかないようにと。なるほど…深い。

体験は「絹の会」さんでお願いしました(事前予約)。作る作品は選べます。
私は行く前から決めてました。「俵ねずみ」一択です。ネットで写真見たときから一目ぼれして作れる日を楽しみにしていました。仲間たちは「うさぎ」を選択。どっちも中級者向けだそうです。

先生方に「え?ねずみとうさぎ?難しいよ?集中しても2時間、ネズミは2時間半かかるよ」と脅かされましたが、やると決めて行ったので挑戦。ねずみとうさぎをいきなりやる人は珍しいと言われました。

皆、モノ作りは好きといっても縫物は普段あまりやらない。
私もドールハウスのクッションやカーテン縫うぐらいなので、あまり自信なく。
最初は真っすぐ縫うのに四苦八苦しました。返し縫とか家庭科の授業以来やったことない。
全く裁縫ができないというわけでもないのがせめてもの救い。玉止めぐらいはまともにできて良かったです。

作りかけのねずみ

つるし雛・ねずみ完成

私たちが四苦八苦して塗っている間に先生が次の工程を準備しておいてくれるのでさくさく進みます。
先生の指導のおかげで、なんとか形に。尻尾の先端を胴体に縫い付ける失態を犯したため、尻尾はちょっと変な形になりましたがご愛敬。

耳は胴体に切れ目を入れて、ピンセットでねじ込む。縫い付けるのかと思っていたのでびっくり。
耳から通して目をつけることで固定されます。耳は長いとうさぎみたいになってしまうので、なるべく小さめにしました。顔は人形の命なので、結構時間をかけて縫いました。

みんなと同じ時間に終わるように必死だったので、写真を撮ってる暇はほぼなし。
結局、2時間15分ぐらいで完成しました。楽しかったのであっという間でした。
うさぎ組もほぼ同時にフィニッシュ。頑張りました。

俵ネズミ

完成品。家に帰ってからヒゲをつけてみました

出来上がったあとは完成品を並べて記念撮影。店内の雛飾りの前で写真を撮ってもらえます。
仲間が作った2匹のうさぎは同じ型紙から作っているはずなのに、ずいぶん形も雰囲気も違う。手作りの不思議です。

ちなみに、俵ねずみは大黒様のお使いということで金運と霊力があるとか。あと子だくさんで働き者になるように、俵は五穀豊穣という意味があるそうです。とりあえず金運ください。
うさぎは同じく神様の使いで、赤い目だから呪力があるのだそうです。

体験をやってみると本物のつるし雛が高いお値段なのも納得です。全部手作りだから手間がかかるんですね。
これをあと30個以上作らないと一つのつるし雛にならないなんて…気が遠くなります。

話変わって、ちょうど稲取では1月~3月にかけて「雛のつるし飾りまつり」を開催していたので2か所のメイン会場を巡って華やかなつるし雛とひな人形も見学してきました。

つるし雛まつりにて

つるし雛まつりにてポスター風に撮影

特に「むかい庵」という場所で飾られていたのは海の中をテーマにした珍しいつるし雛。
テンションが上がりました。すっごい可愛い!
「この飾り欲しい!」と言ったら「自分で作れば?」と仲間に言われました。無理です。
男の子のための端午の節句のつるし飾りもありました。

海のつるし飾り

海をテーマにした風変わりなつるし飾り

展示場でも目に付くのは俵ねずみ。いろんなバージョンがあって、同じデザインでも布の柄や顔も雰囲気も全然違って手作りの面白さが伝わってきます。一つとして同じものがないのがいいんですよね。

俵ねずみたくさん

展示されてたつるし雛の俵ねずみ集

やっぱりモノづくりは楽しい♪ 次の「ものづくり部」の活動は何をするのか楽しみです。


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